ポジポジ病とは
常にポジションを持っていないとソワソワし、根拠もないのに次々とエントリーしてしまい、無駄な損失を繰り返してしまうことです。
断言しますが、このポジポジ病を克服しない限り、安定して利益を出すことは不可能です。
ということで、この資料では、『どうやったらポジポジ病を治せるのか?』と悩んでいる方に向けて…
『ポジポジ病の原因と克服方法』
について解説していきます。
一般的にポジポジ病の原因として
などが言われています。
しかし、これらは表面的な理由に過ぎず、もっと奥深い本質的な原因が存在しています。
ということで、これから『ポジポジ病になってしまう本当の原因』を紹介していきます。
ポジポジ病になってしまう本当の原因はこれだ。
ポジポジ病の原因の1つ目は
相場に合わせることがトレーダーの仕事であるという認識が不足している
ことです。
相場に合わせるとは、相場が簡単な局面になるのを待つことを意味します。
勝てるトレーダーとは
あらゆる相場を攻略し、どんな局面でも利益を出せる人ではなく…
自分が勝てる局面かどうかを見分け、勝てる局面が来るまでひたすら待てる人です。
あなたは勘違いしていませんでしたか?
ここを勘違いしている人は
積極的にトレードすること=利益が増えると考えている
ことが多いです。
そのため、トレードしないことが不安になり、何もしない時間を無駄に感じてしまい、自己都合で何度もエントリーを繰り返してしまいます。
それでは、勝てるトレーダーとは真逆の行動をしていることになりますね…。
勝てるトレーダーは常に相場に合わせて動きますが、ポジポジ病のトレーダーは自己都合を相場に押し付けるのです。
ポジポジ病の2つ目の原因は
優位性のある局面だけでトレードすれば十分に稼げることを知らない
ことです。
相場には、次の2つの局面があります:
- 優位性のある局面(=思惑方向に伸びやすい局面)
- 優位性のない局面(=どちらに動くか分からない難しい局面)
トレードで稼ぐためには、難しい局面での取引を避け、優位性のある局面だけを徹底的に繰り返しトレードすることが非常に重要です。
しかし、ポジポジ病にかかっている人は、どんな局面でも勝てるようにならなければならないと勘違いしています。
したがって、優位性のない局面でもエントリーしてしまい、無駄な損失を出してしまいます…。
繰り返しますが、勝てるトレーダーになりたいなら、難しい局面を難しいと判断し、わかりやすい局面だけに絞ってトレードする必要があります。
ポジポジ病にかかっている人は、これが全く理解できていないのです…。
ポジポジ病の3つ目の原因は
自分が仕掛けるべき局面が分かっていない
ことです。
※これがポジポジ病になってしまう最も大きな理由です。
ポジポジ病にかかっている人が待てずに色々な場所でトレードしてしまうのは、『何を待つべきか?』が全く分かっていないからです。
見えない敵は倒せませんよね? 待つべき局面が分からないから、値動きに惑わされてエントリーしてしまうのです。
勝てるトレーダーになるには、自分がトレードする局面を「明確」にし、その局面に絞ってトレードできるようになることが大事です。
つまり
まずは、自分が仕掛けるべき局面を「明確」にしなければなりません。
あなたのトレードする局面はどのようなところですか?と聞かれたとき、簡潔に、かつ明確に答えることができますか?
「図で説明しろ!」と言われたときに、サッと手書きで説明できる自信がありますか?
もしできないのであれば、自分がトレードすべき局面が分かっておらず、『何を待つか?』が見えていないということです。
対して、勝てるトレーダーは、トレードするべき局面で『何を待つか』が明確に分かっています。
その局面が来るまでひたすら待つことができるからこそ、ポジポジ病になることはありません。
そもそも、優位性のある局面でトレードしても負けることがあるのに、負ける確率が高い局面でわざわざ資金を溶かすような行動をするはずがありませんよね。
まとめ
これらの3つが、ポジポジ病になってしまう本当の原因です。
早く資金を増やしたいなら、不利な局面でトレードせず、『優位性のある局面』を待った方が、結果的に早く稼げるでしょう。
損失を早く取り戻したいとしても、『優位性のある局面』を待った方が、結果的に早く損失を取り戻せるでしょう。
相場に合わせることがトレーダーの仕事だと理解していれば、自己都合を相場に押し付けるような思考にはならないでしょう。
ついでに『毎日◯円稼ぐ』という目標を立てるからこそ、これもまたポジポジ病になってしまうというのも原因の一つです。
では、ここから
ポジポジ病の克服方法
を解説していきます。
【ポジポジ病の対処法】
それでは、一つずつ解説していきます。
1.トレード脳を身につける
ポジポジ病の人は、トレーダーの仕事を履き違えていることが多いです。
トレーダーの本当の仕事は、優位性のある局面が来るまで何もせず、ただボーっとしておくことです。呼吸以外は許されていません。
しかし、一般社会では何もせずボーっとしておくことはあまり良くないとされるため、その常識に支配されて、とにかく毎日トレードすることがトレーダーの仕事だと思ってしまうのです。
これは一般常識を捨て切れていない、いわゆるトレード脳に切り替えられていないからこそ起こってしまうものです。
この一般常識はトレードの世界では逆効果で、勝つためには邪魔でしかありません。
このクソ常識を捨てない限り、未来永劫ポジポジ病を克服することはできません。
では、勝てるトレーダーはどういった思考を持っているのでしょうか?それは、自分から行動を起こすのではなく、ただただ相場の値動きに合わせていくだけです。左手は添えるだけだと、ガキの頃に教わらなかったでしょうか?
よって、トレーダーというのは相場につかえている奴隷なのです。ご主人様(相場)が『ヨシ!』と言うまでは、ずっと待つしかできません。気に食わんかもしれませんが、これが相場のルールです。
サーフィンの例で説明すると非常にわかりやすいです。
「サーフィンをやったことがある人なら分かると思いますが、サーファーは波が来るまでプカプカと待っているだけです。そして波が来そうになれば、そこで初めて波に乗るための準備を始めます。
波が来ていないにも関わらず、『今日はプカプカしてるだけで何もしていないな…マズいな…何とかしなければ!』と焦りや不安を感じてサーフボードの上に立っても、波が来ていないなら絶対に波乗りすることはできません。また、日によっては良い波が全く来ないこともあり、2時間何もすることなく終わるということもあるでしょう。
トレードもサーフィンと同じです。トレードの世界でも、サーフィンでいう波(優位性のある局面)が来るまで何もせずに待っておく必要があります。
しかし、サーフィンと違うところがあります。それは、焦った時にサーフィンは転ぶだけで済むのに対して、トレードで無理にエントリーすると無駄な損失を被り、場合によっては資金がなくなり退場させられる可能性があることです。つまり、何が何でも相場が良い状況になるまで待っておくしかありません。
2.利益を上げる為に䛿簡単な局面だけしかトレードして䛿いけないということを理解する
ポジポジ病を克服するための2つ目の方法は、簡単な局面だけをトレードすることです。勝てる確率の高い局面だけに絞り、難しい局面では一切トレードしないということです。
どっちに行くのか分からない難しい局面で何度もトレードして勝ったり負けたりを繰り返すよりも、伸びる局面だけを大きく切り取る方が簡単に稼げます。トレードで勝つことはもちろん大事ですが、それよりも「無駄な損失」を減らすことが100倍大事です。
難しい局面に手を出さずに無駄な損失を回避することは、トレードで利益を上げること以上に価値があります。一般社会では難しいことにチャレンジしてこなせる人が能力があると評価されがちですが、FXでは難しいことにチャレンジすることは逆効果です。そんなチャレンジは評価されるどころか、「無駄な損失」を生むだけです。
『難しい局面で勝てることが凄い』のではなく、『利益を上げ続けられるトレーダーが凄い』ということを覚えておいてください。まず利益を上げるためには、優位性のある局面だけでトレードすることを脳内に染み込ませましょう。
実際、チャートをよく見てみると、95%がよく分からない局面であり、伸びる優位性が高い局面は5%ほどしか現れません。
ポジポジ病を克服するためには、「優位性のある局面」を見抜ける能力が不可欠です。以下のように解説できます。
優位性のある局面を見抜く力
ポジポジ病を治すためには、「優位性のある局面」を見抜く能力を高めることが必要です。これは、相場環境認識力を向上させることで実現します。
相場環境認識力とは
相場環境認識力とは、相場で買い方と売り方のどちらが優勢かを認識する能力です。この能力を高めることで、トレードする局面を正確に見極め、無駄な損失を防ぐことができます。
- 相場の主導権を見極める
- トレンドの方向性: 相場が上昇トレンド、下降トレンド、またはレンジ相場にあるかを把握します。
- ボリュームの変化: 取引量の増加や減少を観察し、トレンドの強さや転換点を探ります。
- サポートとレジスタンスを確認する
- 重要な価格帯: サポートラインやレジスタンスラインを確認し、価格がどこで反発するか、または突破するかを見ます。
- 価格のパターン: 反転パターンや継続パターンを識別し、次の動きを予測します。
- フィルターを利用する
- インジケーター: 移動平均線、RSI、MACDなどのテクニカル指標を使って、トレードのタイミングを判断します。
- ニュースとイベント: 経済指標や企業の決算発表など、市場に影響を与える要因を考慮します。
- 過去のデータを分析する
- バックテスト: 過去のトレードを振り返り、成功した局面や失敗した局面を分析します。
- トレードノート: 自分のトレード記録を見直し、どの局面で成功したか、どの局面で失敗したかを理解します。
相場環境認識力を高めることで、「優位性のある局面」を見抜けるようになり、ポジポジ病を克服し、効果的なトレードが可能になります。
3.トレードすべき局面を明確にする
ポジポジ病を克服するための3つ目の対処法として、「トレードするべき局面を明確にする」ことが重要です。この考え方を以下のように解説できます。
トレードするべき局面を明確にする
なぜ局面を明確にする必要があるか
トレードするべき局面が明確でないと、チャートを見ても「この後どうなればエントリーするのか」「どのような条件が整ったらエントリーしないのか」が分からず、結果的に無駄なエントリーを繰り返してしまいます。このため、ポジポジ病を克服するためには、以下のステップが重要です。
局面を明確にするためのポイント
- 自分のトレードシナリオを確立する
- エントリーポイント: どの条件が整ったときにエントリーするのかを具体的に決めます。例えば、サポートラインのブレイクや特定のテクニカル指標のシグナルなど。
- エグジットポイント: 利確や損切りのポイントを事前に設定し、目標達成やリスク管理の基準を設けます。
- ルールを明確化する
- 優位性の基準: どのような相場環境やテクニカル要因が整ったときにトレードするのか、具体的な基準を作ります。
- 条件の確認: トレード前に確認するべき条件やサインをリスト化し、実際のトレード時にチェックリストとして使用します。
- トレードノートを活用する
- 記録の習慣: エントリーの際に、なぜその局面でトレードしたのか、どのような根拠があったのかを記録します。これにより、成功したトレードや失敗したトレードのパターンを分析し、改善点を見つけることができます。
- 過去のトレードを分析する
- バックテスト: 過去のトレードデータを分析し、成功した局面や失敗した局面を確認します。これにより、どのような局面で自分のトレードがうまくいったのかを理解し、今後のトレードに役立てます。
効果
トレードするべき局面が明確になれば、その局面が来るまで待つだけで済むため、ポジポジ病は自然と治ります。局面が明確にされると、それ以外の局面ではエントリーすることが怖くなり、無駄な損失を防ぐことができます。まさに、赤信号で飛び出さない感覚です。
まとめ
ポジポジ病を克服するためには、以下の3つの対処法を今すぐに実行することが重要です:
- トレーダーの本当の仕事を理解する
- トレーダーの仕事は、優位性のある局面が来るまで何もせずに待つことです。焦りや不安を感じても、相場が良い状況になるまで待ち続けることが成功の鍵です。
- 優位性のある局面だけをトレードする
- 難しい局面でのトレードは避け、勝てる確率の高い局面だけに絞ってトレードします。これにより、無駄な損失を減らし、トレードでの利益を安定させることができます。
- トレードする局面を明確にする
- 自分がトレードするべき局面を具体的に定義し、その局面が来るまで待つことを徹底します。これにより、エントリーの判断を明確にし、ポジポジ病を克服することができます。
ポジポジ病のバカは一旦トレードをストップし、これらの対策を今すぐに実行することで、トレードの成功に向けての基盤を築くことができます。
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